整形外科医に多い悩み

どんな職業でも悩みはつきものですが、整形外科医の場合はこの診療科ならではの悩みと、医師全般に見られる悩みの両方が見られます。また、働く環境によって抱える悩みが違ってくることも多く、「整形外科医はこんな悩みがある」とひと言ではいえない部分もあるのです。

もっとも多い悩みとして挙げられるのは仕事の忙しさです。大学病院など規模の大きな病院であっても在籍している整形外科医の数は限られているため、患者が多いときには朝から晩までほとんど休みなしに働かなければならないこともあります。また、急患や手術があるときなど整形外科医がある程度の時間つきっきりで対応しなければならないため、他の整形外科医にしわ寄せがくる形で忙しくなることもあります。手術がある日などは開院前や昼の休憩時間に準備や最後の確認などを行う必要もあるので休憩する暇もありません。

さらに緊急対応の職場では夜勤や休日出勤、急な呼び出しに対応しなければなりません。この環境に人手の不足が加わるとシフトがかなり厳しく激務な環境になってしまうことが多いのです。これではいくらやりがいを感じることができても心身が持たず、転職を考えなければならなくなってしまいます。

対人関係、とりわけ患者との関係に悩む整形外科医も多いようです。長引く治療や症状が慢性化してしまったケース、さらにリハビリテーションなど、患者と長い期間接しながら信頼関係を構築していく必要があるのも整形外科医の大きな特徴です。怪我の場合、症状が日常生活に支障をもたらしてしまうことも多く、治療する側にとってはよい環境が必ずしも患者にとってよい選択肢とは限らず、一方的に治療計画を進めていくと意見の食い違いからトラブルに発展してしまうこともあるのです。コミュニケーション能力にあまり自信がない整形外科医も多く、この点でつまづいてしまうケースも多いといいます。

キャリアの悩みも整形外科医ならではの事情が見られます。外来の診療担当でしばらく経験を積んだ後にどの道を歩むか。スポーツ医学や手術担当、骨粗しょう症など骨のトラブルの担当など専門領域もありますし、小児外科などの選択肢もあります。このまま外来の外傷担当で続けるのか、キャリアアップのために新たな分野や職場にチャレンジするべきか悩むことも多いのです。さらに30代~40代になれば独立開業という選択肢も出てきますから、思い切って独立するか、現在の安定した職場で続けるか、仕事だけでなく人生の大きな選択に悩むことも少なくありません。

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